雑食は嫌われない

あと食事ができる回数は、、、やばい。。生き急ぎません、食べ急ぎます。

青春 4 電話

lineを始めたのは8月くらいから、なんと10月の最後までずっと続いた

1日とて途絶えることなく。

いつの日か、彼女のことを好きになっていた。

きっかけなんてなく、その純粋さに、あざとい素直さに

虜になっていた。彼女にしたいとは、思わなかった。

恋に恋して楽しいその空気を壊したくなかった。

別に手も繋ぎたくなかったし、キスもしたくなかった。

純粋な恋なのか、愛なのか、今でもわからない。

僕は、大学受験が大事だった。

人生のレールが大事で、その失敗は全てを失うと本当に信じていた。

中学から勉強は苦手で、いわゆる進学校のその高校受験はギリギリ合格。

とても多い全校生徒の中で圧倒的に下だった。

440人もいた同学年で下から50人に入っていた。

英語の定期テストで20点台を取った時に、ショックだった。

でも、わからなかった。どうすればいいのかわからない。

手応えもない。勉強の仕方もわからない。

早めに勉強して臨んだ次のテストで40点しかとれなかった時は

天を仰いだ。先生も何とも言えない表情だった。

腐ることなく続けた勉強で、3年生になる頃には学年で9位の成績を収めた。

嬉しくて、めちゃくちゃ喜んだ。皆に言いふらした。

昔はバカにされた友達の中でも勉強ができるキャラになった。

「人よりも勉強してるんだ。良い大学に行かなきゃ」

高校の中でも進学する人の少ないところを志望校とした。

受かりたかった。何かが証明されると思った。

勉強が僕の半分を支えていた。

だから、遊びにいくこともなく、青春の中ではしゃぐことも少なく

僕は僕なりの時を過ごした。それが正しかった。

そうそう、ある日から、電話をするようになった。

23時に終わった塾から自転車を飛ばし家に帰ってすぐに

外に飛び出し、電話をするようになった。

あの子との電話は、とても魅力的な時間で幸せだった。

とても寒くて、また震えながら外で1時間も電話した。

親に聞かれたくなくて、家から歩いて10分くらいの場所で電話した。

クラスの勢力図とか話した。

知らない関係性をたくさん知ることができた。

その時間は特別の中でも特別だった・・

まだ学校の中では、話しかけないけど。

別に友達が少ないわけでも、特別静かでもない。

彼女の前だけダメだった。

ある日クラスの男子で話してた時に

「◯◯はいいよな。頭もよくて、◯◯さんともあれやし、、」

「。。笑」

まだ付き合ってもない。でもそうだと思った。

大万歳の高校生。